1973年2月13日(火) 一文で総括集会。執行委員会は春休み以降の戦術を提案。

提供: 19721108
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【概要】

入試を前に一文では、総括集会が持たれた。2月6日、7日の二連続学大流会を自己批判するとした執行委員会は、4月10日の学生大会を提案。あわせて入試~春休み~4月にかけての活動を提起した。

【この日のできごと】

◎一文、総括集会を行う。執行委員会は「4.10学生大会」を提案。入試・春休み期間の対応を検討した。


【4.10学生大会に向けて】

執行委員会は、2月6、7日の学生大会流会は準備不足だったとし、その反省をふまえて4月10日の学生大会に向けての態勢を整えたいと、議案書草案を示した。
流会について具体的には触れていないが、11.28は言うに及ばず、1.23、1.30と立て続けに学生大会が成立(成功)したことにより、執行委員会はその延長上として学生大会が成立するものと考えていたのではないか。2月に入り、進級や卒業を巡って個人の意識の変化が生じ、それまでの自然発生的な盛り上がりでは人は集まらず、クラス討論はもとより学生大会も成立させるのが難しい状況になっていたことを、どれくらい自覚していただろうか。そしてその対策は?
実際のところ、僅差で不成立になった原因は1年D組のクラス合宿による不参加によるものであったのだが、告知の不徹底は悔やまれるところである。
学生大会の必要性については、「新入生を迎えての闘いの開始」「四月祭」「試験攻勢への対処」の3点をあげた。
学大の進行は、「4月10日からの1週間ストライキ提案」によって闘いの継続を宣言し、新入生歓迎実行委員会が「四月祭」の意義を説明し、具体的な企画、催し物を発表する。2年生以上の各クラスからは新入生へ向けた発言をする。団交実行委員会からは文連のサークル補助費問題等の全学的な問題を提起し、自治会承認に関しては「自治会室」「自治会費」について決議する。その他、草案には「試験攻勢に対する対処」「二文の支援」などの議題もあげられた。
春休みのスケジュールとしては、入試、合格発表、その後の手続き期間に合わせたビラ撒きおよび情宣の他、毎週火・金の同盟登校日等も提案された。

【新入生歓迎に向けて】

執行委員会内に設けられた新入生歓迎実行委員会も、集会に向けて「春越えれば」と題してビラを配布した。「一人一人が新入生に真実を!」「一人一人が独自の表現を!」「一人一人が闘いの総括を!」とあるように「一人一人がこれまでの闘いとは自分にとって何であったのか」を捉え返す必要があるとし「川口君虐殺に対する怒りを、憎しみを、そして自ら流した涙を、何よりも僕達の真実を新入生に僕達一人一人が伝えよう」と呼びかけた。
具体的には、各クラス・専修からのビラやパンフレットの作成、縦割りのクラス討論・合同コンパの実施、そして4/11~14の四月祭では、学習会、研究会、討論集会、自主講座、バザー、模擬店等のアイデアが盛り込まれた。

【規約改正への動き】

自治会を一部の党派が私していた後だけに、自治会規約を公正なものにすることは、新執行部の課題であった。規約改正委員会を設け、いかに総意を反映するかに取り組んだ。この日配られたビラには、「規約改正委員会は、各個人の自発性を促し、その創意にみちた連帯を保護するために、新規約を作成することを目的として設置され、またここに結集される。改正委の構成、内容は『総則』にしたがう」とある。
委員会の構成員は各クラス・専修から選出され、クラス討論の内容を収拾する他、オブザーバーの参加も認められ、広く問題提起を求めた。第一回の開催は2月14日午後1時から4号館ラウンジ。また、春休み中は同盟登校日の火曜日と金曜日に開催とした。

【クラス討論の呼び掛け】

すでに一文の1年生のクラスでは「一年生連合会議」の呼び掛けがされており、2月14日には討論集会も予定されていた。(実施は未確認)それとともに、クラス討論資料原稿募集のビラが新執行委員会の名前で出されている。これまでとは異なった論調で「我々は素ボクに自らの自治運動をおし進めてきました。しかし政府の大学への反動政策、そして大学への攻撃は米帝のベトナム介入情勢の変化等とも密接に関係して、機動隊が日本の早稲田で検問、不当逮捕、さらには学友への凶暴な暴行を日常的に行っていることに端的に表れています。我々は早稲田解放闘争のなかですでに革マル派よりずっと恐ろしい敵=国家権力と激突し始めているのです」とし、3月上旬締め切りで次の4点に関する意見を募った。
1)国際情勢と国内情勢よりなる大学の位置
2)早大65~73年の闘争経過
3)11.8以降の闘争記録
4)今後の自治会の展望(御用自治会、ポツダム自治会終焉論、反大学、革マル「戦闘的自治会論」など、具体的に語る必要があると考える。)


【リンク】

2/13総括集会に向けて 一文執行委員会
春越えれば! 2.13集会に向けて 第一文学部執行委員会新入生歓迎実行委
規約改正委員会から №1
2.13総括集会に向けて! 一文団交実行委員会
新歓実行委より文学部学友へ訴える