1973年2月12日(月)教育学部、試験日程消化の重要性を告示。16号館地下を立入禁止に。

提供: 19721108
移動先: 案内検索

【概要】

多くの学部が学期末試験の延期もしくはレポート化となるなか、教育学部では、3月初旬にあらためて試験日程を発表する旨を告示した。また、学部団交で要求のあった16号館地下の開放については、いったん使用禁止とし閉鎖するとした。

【この日のできごと】

●教育学部は3月初旬に試験日程を発表すると告示。
●16号館地下を閉鎖。


【教育学部の学年末試験の行方】

教育学部当局は、後期試験が平静に行える見込みがないとして「3月5日まで行わない」とし、試験日程はあらためて3月6日に発表すると告示した。この3月5日というのは、入試に伴った本部の立入禁止が解除される日に当たる。
重ねて当局は、「3月6日に発表する試験日程が消化できない場合は、卒業・進級の見込みが立たなくなる」ので「学生諸君が、ここにあらためて大学生としてのありかたを個々の責任において真剣に考え、この非常事態に対処するよう切望する」とした。「この非常事態」に対して学部は「可能な限りのことを考え、学生諸君の要求するいわゆる『団交』等にも積極的に応えてきた。にもかかわらず、きわめて深刻な状況を迎えつつある。まことに憂慮にたえない」としている。


【16号館の閉鎖】

16号館について当局は、無断で占有していたサークル等の退去を求めるためいったん使用禁止として閉鎖、その後あらためて開放すると、それぞれ別の告示に書き分けて発表した。
「立入禁止措置について
16号館地下の各室の使用は認められていないので2月17日(土)までに私物を整理し退去すること。
指示した日以降残っている私物は処分し、各室は当分の間閉鎖する。
2月12日          教育学部」


「16号館地下の立入禁止措置について
16号館地下の各室は、本来、教育学部学生のサークル活動のために用意されたものだが、移転時より残されている問題の解決を見ないまま、使用禁止の状態にある。
学部はできるだけ早く、これを学生諸君に開放したいと考えており、そのために、とりあえず現在許可なく使用している者に退去を求めた。学生諸君の理解と協力を得たい。
2月12日          教育学部」


【リンク】