1973年1月23日(火)一文で学生大会が開かれる

提供: 19721108
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【概要】

午後2時から181教室で開かれた一文学生大会は定足数を満たし成立。 臨執の議案書に沿って討論が進められ、臨執の提起した「試験強行阻止、1週間ストライキ」が賛成多数で採決された。教育学部では自治委員総会が、二文では学生大会が、それぞれ開催された。一方、商学部と法学部では学期末試験が予定通り行われた。

【この日のできごと】

◎法・商学部は学年末試験2日目。本部、文学部で厳重な当局と機動隊とによる検問体制が敷かれる。
14:00一文臨執主催の学生大会が開催され、1,489人(注.1,526 名=有志ノート)の圧倒的結集。181教室の壇上には「団交要求、試験強行阻止」の横断幕。臨執が提案した「仮規約」の採択は投票総数907、賛成791、反対8、保留81、棄権18、無効9、議場委任218で可決。同じく「行動提起(試験強行阻止、1週間ストライキ)」に対しては投票総数760、賛成504、修正案(2F)85、保留127、棄権31、無効13、議場委任729 で可決。 期末試験ボイコット、革マルの二重自治会策動粉砕、自治委員選挙貫徹などを目標にスト入りする。
◎教育学部では自治委員総会。規約をほぼ原案通りに可決した。
◎第二文学部学生大会では、各クラスの決議でそれぞれが独自にスト態勢に入ることを確認した。

【1・23 一文学生大会スローガン】

☆革マルによる川口君虐殺糾弾!
革マルの「二重自治会策動」粉砕!「常任委」僭称粉砕!
革マル別動隊=「11月会」を解体せよ!
文学部キャンパス・文連(学館)解放!
☆早稲田管理支配体制粉砕!早大解放!
一文自治会を即時無条件に承認せよ!
自治会室奪還!
自治会費凍結即時解除!
ギマン的三役処分白紙撤回!一切の学生処分を許すな!
10.27、11.17 告示白紙撤回!
第一、第二学館、各号館(ラウンジ、地下サークル部室)管理・運営権 奪還!
試験強行による斗争収集策動を許すな!
☆自立した自治会運動を創出せよ!
☆クラス.サークルから自立した運動創出を!
自治会建設勝利!
自治会規約制定を克ち取れ!
クラス行動隊を創出せよ!
セクトによる自治会私物化を許すな!
☆政経と連帯して一週間ストを闘うぞ!

【1・23 学生大会議案書】

学生大会には12ページにおよぶ議案書が準備され、議事はこの議案書に沿って進行した。「1.早大解放・自治会再建の斗いの本質とは何か!」「2. 早大一文の管理支配体制をうち倒そう!」「3.臨時執行部活動報告」「4. 我々の運動総括---問題提起」「5.暫定規約細則」「6.行動方針」

【新聞報道では】

「1月23日午後2時20分、学生大会成立の定足数(会員の1/5)に達し2時30分、一文学生大会が暫定規約第4条により臨執の召集で開催された。まず議長団6名が選出され、臨執の議案書と一文非暴力推進協議会(勝共連合系)の対案が提出された。そして臨執の議案書によって討論が行なわれ、一文行動委・各クラス・専修の発言ののち、質疑応答が行なわれ、臨執提起の仮規約の採決が行なわれた。投票総数907、賛成791、反対8、保留81、無効9、議場委任218により、投票総数の2/3を賛成が上まわった為、仮規約は決議された。
その後臨執の行動提起(試験阻止。文学部一週間スト貫徹)についての討議が行なわれた。2F有志の一週間スト反対意見、1H、2P 等のスト支持の意見が出されたあと、採決が行われた。

投票総数760、原案(臨執)賛成504、修正案(2F 有志)賛成85、保留127、棄権31、無効13、議場委任729で文学部一週間ストは 採決された。 その後翌日のピケストに関する行動方針が確認され散会した。」(早稲田キャンパス第173号)

「混乱がつづく早稲田大学は、23日午後2時すぎから第一文学部で臨時執行部主催の学生大会が開かれ、同学部の学年末試験のはじまる24日から一週間のストライキにはいり、試験をボイコットすることを決めた。ストライキによる試験ボイコットは政経学部に続いて二番目で、一文のストライキ入りにより、二文の試験実施もむずかしくなりそうだ。これに対し学部当局は試験実施の態度を変えていないので、再び機動隊導入による混乱が避けられないとみられている。
一文の学生大会には1489人が参加し①革マル派の二重自治会策動粉砕②自治委員選挙貫徹などを目標にスト入りするという臨執提案を賛成多数で決めた。臨執では「学生によるピケで革マル派、大学当局の弾圧に対抗し、自治委員選出、自治委員総会をスト期間中に行う」といっており、学部団交も計画している」(1973年1月24日付朝日新聞)


【一文有志の記録から】

「午前中。文学部へ数人で情宣にいくも、授業は数教室、人は全くいず閑散としている。これで人数が集まるのかと非常に心配となる。4号館を11時半頃出る。3、40人。カクマルの奴ら、笑って見ている。とても学大など開ける筈はないだろうと。1 時過ぎから人はどんどんふえて、あっという間に1000 名を突破する。1526名。圧倒的結集のもとに議案書が提出され、1 週間ストが採決される。」

【24日の行動委のビラ】

「(前略)我々はこの成果をもって24日早朝からストライキに突入し、部分バリケード、ピケットをもって貫徹した。試験強行をなさんとした当局は、我々の断乎とした斗いにあわてふためき、無能さをさらけだして、試験を一週間のばさざるを得ないところまで追いつめたのだ。我々は当局を追撃して、川口君虐殺、そして我々の闘いへの圧殺策動の一切を自己批判させ、我々の斗いを全面的に認めさせよう。学友諸君、我々の新執行部樹立の斗いは今一歩のところまで前進してきている。革マルの自治会僭称を完膚なきまで粉砕し、自治委員総会を克ち取り、新執行部を樹立しよう。あらゆる条件を我々は手中にしているのだ。
それに恐怖する革マルはと言えば、我々の1.8、1.13、1.16そして19日の闘いとそれに続く闘いにちぢみあがり、どうにかこうにか26日に文学部キャンパスにおいてエセ『全学連』政治集会を開催することによって我々の闘いに敵対せんとし、おどろくべきことにストライキ破壊!!をなさんとしている。我々は決してこのことを許してはならない。ストライキ貫徹の斗いの中で、自治委員総会をなしとげ、革マルの醜悪な敵対を粉砕せよ。川口君を虐殺し、今また多くの学友から血を奪いさった革マルを許さず、早稲田大学全学友の手で、居直りと延命策動を粉砕せよ。」

【リンク】

緊急アピール 全ての学友は1.23学生大会に結集せよ 第一文学部臨時執行部
学生大会スローガン
1.23学生大会議案書 第一文学部学生自治会臨時執行委員会