1973年1月17日(水)革マルが一文の自治委員選挙を妨害。十数名の負傷者が出た

提供: 19721108
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【概要】

革マルが一文スロープをバリケードで封鎖し、自治委員選挙のために構内へ入ろうとした臨執を妨害。投石や小競り合いで負傷者(3名は病院搬送)が出た。一文当局のロックアウトにより、臨執が予定していた自治委員選挙は実施できぬままに終わった。

【この日のできごと】

◎革マルは文学部スロープ上にバリケードを築き「自治委員総会」をデッチ上げようとし、自治委員選挙を貫徹しようとする臨執と激しく対立し、双方デモともみあいを繰り返した。
■革マルは31号館屋上に椅子・机を積上げ、角材をふるったり投石をしたため学生に負傷者多数(3名が病院へ)。革マルは「67名参加の下、常任委員会提出の議案書を65名で賛成成立、第2自治会策動粉砕の決議をあげた」と表明した。
◎15:30 文当局は休講、ロックアウト処置をとったため、臨執側の自治委員選挙の実施・自治委員総会の開催は不可能になる(二文もロックアウト)。以後、残ったクラスの自治委員選挙ははかどらず、自治委員総会は開かれぬまま1.23学生大会へ。

【ドキュメント「17 日」】

1時半頃4号館を出発した。100〜150人の臨執を中心とするデモ隊が13、16日のように木造校舎を統一選挙場として使用して選挙をするために一文に向かった。革マルは木造校舎から運び出した机とイスでスロープ頂上左半分をバリケード封鎖し、右半分にゲバルト専門部隊30人を配置し、中庭で約70人がヘルメットをかぶってデモしていた。我々のデモ隊(ヘルメット、プラカード、旗ザオなし)が突入しようと彼らのピケットライン数十メートルまで近づいたところ、彼らは我々に襲いかかってきた。彼らはなぐる、ける、とびかかるの暴行を我々に加えた。我々はデモ体型を貫徹することが出来ず、革マルに追い散らされた。この時点で彼らの我々に対する個人テロはかなりのものであった。2時頃。
スロープ下に我々は坐り込み。人数もしだいに増し(約200〜250人)、一文を中心として革マルと対峙した。そして3時過ぎ、デモ隊を2列に分け、 一隊はバリケードに、一隊はピケットを突破すべく行動した(この時点において我々にはすべてヘルメット、プラカード、旗ザオなし)。革マルのゲ バルト部隊と衝突し、彼らは一方的に我々の頭の毛をつかみ、こぶしでなぐりかかって来た。彼らはヘルメットを着用して完全武装。われわれのデモ隊列が崩れかかるや彼らは逆襲に転じ、投石、テロを繰返し、我々はスロープ下まで追い返された。この時までに負傷者多数。(クラスでは O-左目、A-左目、O-靴と鼻血、I-靴、S-唇出血、K-靴、K-足の脛)当局ロックアウト3:30。マイクで「退去せよ」の呼びかけ。マルキが来る。バス4台。
革マルは読書室脇のロウカに立て看に使う角材を折ってゲバ棒にしたのを山のように用意し、さらにスロープ上の建物の屋上に2、3人がのぼりイスと机を持ち上げてスロープの上に落とす準備さえもして敵対して来た。ここでC連とLAC、2Jなどが初めて黒ヘルメット着用。我々も大衆的にデモ隊を組織して記念会堂前で集会、デモを貫徹。5時過ぎ、正門前に移動して二文の学友に対し、実力でロックアウトを粉砕。その後、本部へ向けてデモ。7時過ぎ、集会の後解散。(『一文有志の記録』より)

【翌日のビラ「暴力への視点」】

「1/17、革マルとの二度の衝突後、我クラスの人間が革マルと間違えられて殴られるということがあった。これは革マルと間違えたのがいけなかったという問題ではなく、殴られたのが本物の革マルであったとしても、我々の運動でこのような事が行なわれた事は反省しなければならない。我々は一貫して戦術上我々の方針を貫徹するのに必要最小限の暴力を使ってきたのであり、文学部に我々が入るのを阻止しようとした革マルに対しても、文学部内に統一選挙場を獲得するという目的に合致しないといって、個人レベルでの革マルとの殴り合いは避けてきた。これは我々の目的意識をもった最小限の暴力という原則を貫いたものであり、宗教的な非暴力ではないし、個人的な怒りを即、物理力としての暴力に結びつけるという革マル派諸君がどっぷりと浸った安易な発想(敵に対して何を行なっても良い) とは無縁のものであった。満身の怒りを持ちつつ、それを個人の怒りから止揚し、目的意識を明確にして行使された暴力であった。我々は一貫して思想の違いを認めつつ運動してきたのであり、革マルに対しても戦術上の暴力以上の暴力、つまり革マルだから殴るなどというようなことはありえず、大衆の面前(決して密室などではなく)における自己批判以外は行なわない。もしこの原則を貫ければ我々は川口君を虐殺した革マルの『思想の異なる人間に対して自己又は自己の党派を絶対化した上で罰する』という発想法を乗りこえられるだろう。もしそうでないなら単なる腕力の強弱に終ってしまうだろう。(後略)」

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