1972年12月9日(土)越冬への組織化始まる

提供: 19721108
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【概要】

一文の自治委員選は、革マルの妨害によってなかなか進まず、冬休みは目前となった。カンパ頼りの資金調達には限界があることから、休み中に稼ごうと、行動委が「土方組合」「ウエイトレス組合」参加への呼びかけを行った。一方で、自治委員選挙を進めるための選挙管理委員会が組織されたが、しだいにそうした臨執の動きと行動委との間に相違が生じるようになった。

【この日のできごと】

◎一文、自治委員選挙のため選挙管理委員会が発足し、越冬体制への準備。

【第一文学部臨執声明No.11より】

12月8日付の臨執声明No.11では「自治委員選出を通して各クラスを組織せよ!! ――来春早々自治委員選挙を行なう態勢を整えよ――」と題して次のように呼びかけている。
「臨執は一文全学友に提起する。
来春早々に、闘う態勢を強固に固め、その態勢を前提として、クラスから自治委員の選出を始めてほしい。同時に、新自治会へのビジョンの論議を冬季においても継承し、さらに、選出された新自治委員も全力をあげてこの論議を推進せねばならない。
新自治委員の任務は、規約改正を始めとする新自治会の組織的確立をかちとることであり、また同時に、対革マル・対当局として鮮明になっていった我々の闘いを、全学をあげて指導していくことである。
現在我々内部で起っている路線上の対立は新自治委員の選出においても充分に論議することで止揚してゆかねばならない。
◎選管は、クラス選挙を管理防衛する使命をおび、各クラスから推進(原文ママ)された者を臨執が任命する。被選挙権は有さない。選挙規定は別に選管が定める。
◎冬季体制
・各クラス毎に、活動者(この闘いに積極的に参加する者)名簿をつくり、臨執に提出する(連絡用)。
・各クラスごとに在京者委員会をつくり、迅速な召集の連絡網をつくる。そのもとで、可能な限り規約改正を始めとするすべての論議をクラス独自で推進する。
◎1/8総決起集会“さあまた始めよう”
闘いは終りはしない。否、ようやくその端緒についたばかりである。一切の唆巡(原文ママ)と無関心を捨てより極限的に政治性を内包することこそが長い闘いの保障なのである。」

【一文行動委のビラ】

自治委員選挙の推進を打ち出した臨執の方針に対し、一文行動委からは、「越冬体制の組織化」を呼びかけるビラが出た。
「クラス委選の前提として、そのクラスでの過去一カ月の徹底的な総括が必要である。それを抜きにした形でのクラス委選は、革マルとの非妥協的斗いに勝利する事は、不可能である。問題は、はっきりしている。ただ、我々全自治会員の総決起で、革マルを放逐する事である。それ以外に自治会再建はあり得ない。
革マルとの対峙を、一文行動委をはじめにした部分にまかせて、その間、クラ協を開く事は、我々自身の逃亡を示している。このような会議の即時撤回を我々は要求し、更に団結することを呼びかける。CC協のメンバーの『総長断交なんて、バカバカしい』という発言は、川口君の死への革マル的冷淡さの一端である(彼自身は、自己批判したが…)。我々はこのような否定的な現状を克服せねばならないのだ。」
また、この中には、資金調達のための「土方組合ミーティング」への招請の記載もある。当時、新大久保の職安前には、早朝からその日の働き口を求めて人が集まっていた。工事現場などでの肉体労働はきつかったが、学生アルバイトよりも日当は良かったので、冬休み中働いて運動資金を作ろうという呼びかけだった。
「土方組合・冬期合宿に結集せよ! 我々は自身の斗いを、一文総体の闘いとして共有化する事が必要である。我々は、平時の一年分を一カ月で成し遂げる事が必要である。あらゆる情熱をただ一点川口君虐殺徹底糾弾に向け、様々の我々の生をただこの一点に全面的に注ぎ込もうではないか! この冬、一文行動委と共に学び、働き、語り、大いなる生を創造し、共有しようではないか! 最後まで斗おうではないか!」

【リンク】

自治委員会総会に圧倒的に勝利 政経自治会執行部
越冬体制の組織化を開始せよ 一文行動委
長征5号 人民、ただ人民だけが歴史を創造する原動力である 中国研究会